北海道ガス(北海道札幌市)は1月26日、賃貸住宅の企画開発を行う子会社「北ガスライフロント(同)」を設立。今後は同社にて賃貸住宅の企画開発や入居者向けサービスの提供などを行っていく。
第1号物件を札幌市内で企画
第1弾として「EFUTE(エフュート)北3条」を開発し、21年12月1日から入居募集を開始した。2月下旬に竣工だが、1月31日現在、約75%の入居が決まっている。
同物件は地下鉄東西線「バスセンター前」駅より徒歩10分に立地する、RC造5階建て。札幌市中心地で勤務する共働きのファミリー層や単身社会人を入居者のターゲットとする。
全27戸で間取りは1LDKと2LDKだ。専有面積は40.81~60.91㎡で、家賃は共益費込みで7万5000~12万円だ。
同物件では、自社開発した入居者アプリを提供する。子どもの見守り、留守中のセキュリティー、熱中症の予防通知機能を備えるほか、居室のIoT家具の遠隔操作もアプリ経由で可能だ。
そのほか、計測器を設置。温・湿度といった住環境や、ガス、電気の使用量などの情報を収集し、今後のサービス提供に役立てていく予定だという。
北ガスライフロント総務企画部の武藤未央梨主任は「次の物件はまだ検討中だが、まずは札幌市内で賃貸住宅を展開していき、その後、道内にエリアを拡充していく予定」と話す。
脱酸素に向けた社会的な流れを受け、CO²削減や、サステナブル、省エネルギー性の高い取り組みがより一層求められると同社はみている。そんな中、自然災害に対するレジリエンス強化とアフターコロナの暮らし方の多様化に対応する必要性を感じ、住宅事業に参入したという。
中でも賃貸住宅は就職や結婚などライフスタイルの転換期の住まいとして選ばれることが多い。同社と顧客との関係性をより強固で長期的なものにするため、賃貸住宅への参入を決めた。
2040年までに100棟、3000戸を目標に据える。
(2022年2月14日2面に掲載)




