猫共生物件を紹介するウェブサイト「ネコリパ不動産」を運営するイノーヴ(東京都豊島区)はキャットシッターの派遣サービス付き物件の内覧を1日に開始した。室内はキャットシッターが入れる範囲を限定でき、セキュリティーとプライベートの確保にも配慮している。
入室範囲を水回りに限定
同物件は東京メトロ南北線後楽園駅より徒歩9分にある10階建てマンション「Urbanex(アーバネックス)小石川春日」2階の4戸。間取りは1LDK〜2LDKで広さ40.07〜46.82㎡。賃料21万2000〜24万8000円に加え、管理費は1万円だ。賃料には月6回分のキャットシッター利用料が含まれている。
キャットシッターは1階のトリミングサロンから派遣される。室内の一部ドアは施錠ができるため、キャットシッターが入れる範囲をキッチンや洗面所などの水回りに限定することもできる構造だ。
これまでキャットシッタ―はすぐに予約が取れないこと、移動時間がかかることが課題となっていた。需要に対し供給が間に合っていない現状があったため、今回の企画が実現したという。
予約はウェブ上で行い、月6回使用しなかった場合には1年間繰り越すことができる。内階段や脱走防止扉、キャットウォークなど猫共生物件ならではの設備も整っている。
同社の猫物件アドバイザー葛西真理恵氏は「多忙なビジネスマンがターゲット。猫がいると出かけられないので飼えないという心配を減らしていきたい」と話した。
(2022年4月25日12面に掲載)