既存住宅の流通を活性化させることを目的に発足した一般社団法人リノベーション協議会(東京都渋谷区)は、9月より新たな資格制度を開始した。
リノベ人材の育成目指す
資格名は「リノベーションコーディネーター資格制度」。
9月9日から、同協議会の会員企業の社員を対象に開始し、2023年度以降は一般にまで対象を広げる予定だ。
対象として想定するのは、不動産の買い取り・販売・仲介・建築設計事業の従事者。将来リノベーションビジネスに関わろうとしている層だ。
リノベに関するオンラインでの講習会を通じて学びの機会を提供する。資格試験の受験者が一定の理解度に至っていれば資格を与える。
申込期間は9月9日~10月31日まで。受験料は5500円(税込み)で、同協議会のサイトより申し込むことができる。試験期間は11月1~30日となっている。
申し込み後に指定のテキストと動画による講習で学習を終え、申込時に選択した日時・会場で受験する。
合否発表は12月中旬ごろ。合格者は資格登録料として5500円(税込み)を支払う。
同資格の普及によりリノベ業界に携わる人材の知識や技術力の底上げを目指す。
加えて、他業界からの転職、新卒採用など、採用機会の拡大や人材定着につなげ、中古住宅の流通とリノベ活性化に寄与していく。
(2022年10月17日19面に掲載)