平田不動産(福井県小浜市)では、街づくりの一環として、新築の戸建て賃貸住宅の企画を2023年より開始した。地域密着を掲げる同社が立地や物件の規格を設定することで、より利便性の高い物件の供給を図る。
管理会社が地域課題解決へ
物件はZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様で、EV(電気自動車)の充電器の設置、2台分の専用駐車場を想定している。場所は、主要駅や小学校から近いエリアなどに設定。快適に生活できる場所に建設する予定だ。
建築費は1棟あたり1600万円としている。うち800万円分を、利回り4%の小口投資として一般に募集。残りの800万円は同社が負担する。竣工後は、分譲や賃貸など入居者の用途や要望に合わせた提供を、同社管理の下で進める。まずは年内で3棟を目標としている。
平田稔社長は「新築物件は、個人のマイホームではなく小浜市民の共有資産として扱っていきたい。地域での管理受託率が高い当社が主導してエリアリノベーションを行うことで、地域の課題解決にもつながると考えている」と語る。
平田不動産
福井県小浜市
平田稔社長(42)
(2023年3月20日18面に掲載)