不動産売買などを行う東急リバブル(東京都渋谷区)は、不動産投資事業を強化している。
小口化商品第3号募集開始
6月1日に第3号となる不動産小口化商品(以下、小口化商品)「レガシア恵比寿」の募集を開始した。
募集総額は18億円で、9月30日までの募集を予定。7月5日時点で、募集総口数360口に対し、約60%の申し込みが来ている。
対象物件は東京メトロ広尾駅から徒歩9分の場所に立地する。RC造で地下1階、地上5階建てのマンションだ。専有部面積は25.22~53.06㎡。間取りは1Kが1戸、1LDKが30戸。
同社による任意組合の組成は11月1日を予定している。2口1000万円から出資ができる。予定分配金利回りは2.8%。予定運用期間は10年間で、5年間の延長オプションが付く。
投資対象の物件は、グループ会社の東急住宅リース(東京都新宿区)との間で、一括借り上げ契約と建物管理委託契約を結んでいる。「空室や家賃の滞納リスクを低減している点も特徴」と東急リバブル資産パートナー事業部・レガシア事業グループの荒川隆行マネージャーは話す。
同事業のターゲットは、60~80代の富裕層だ。荒川マネージャーは「資産運用をしながら、遺産分割を考えている人が多い」と話す。
東急リバブルは2019年より、不動産投資事業を開始した。1棟目は東京都世田谷区の店舗ビルを小口化し、募集総額は9億3000万円。2棟目は22年に東京都千代田区のマンションを小口化し、募集総額は16億円だった。現在、2商品とも完売している。
「毎年、2~3件ほどの不動産小口化商品を販売していく予定。資産運用で課題を抱えている人のニーズに応えていきたい」(荒川マネージャー)
(2023年7月17日2面に掲載)