2023年3月期に20期連続の増収増益を達成したプロパティエージェント(東京都新宿区)は、先々の経営リスクを見越し、中古不動産の販売に力を入れていくとする。中西聖社長に、収益不動産マーケットの予測と今後強化する事業について聞いた。
生成AI生かした商品も検討
売上372億5900万円 20期連続、増収増益
プロパティエージェントの中西社長は「当分は日銀の金融緩和政策が続くと想定しているが、金利の上昇圧力は十分にある。日本で利上げが始まった場合を想定し、経営上リスクの少ない中古マンションの販売を増やしていく」と話す。
23年3月期の売り上げは372億5900万円と、22年3月期比5.9%の増収。営業利益は同32.2%増の29億1900万円。20期連続の増収増益となった。新築マンションは想定より高い粗利益を計上。顔認証システムを導入したマンションの販売も順調だった。
開発物件においては顔認証で付加価値を付ける
主軸事業は、売り上げ全体の約95%を占める「DX(デジタルトランスフォーメーション)不動産事業」だ。投資用マンションの開発・販売、管理などを含む。ただ、販売する不動産の内訳が変化してきている。