中古区分マンションの買い取り再販事業を主力とするランドネット(東京都豊島区)の2022年7月期決算は、増収増益となり、特に中古区分マンションの販売が好調だった。榮章博社長に、収益不動産マーケットの動向と同社の成長戦略を聞いた。
不動産価格の上昇継続を予測
顧客割合が逆転 個人投資家、増加
今後の日本の収益不動産マーケットについて、榮社長は「日本の不動産の価格は、上昇傾向が継続すると考えている」と前向きな見立てを示す。
賃上げの動きが出ている中、収入が増えれば家賃の値上げも可能になる。金融緩和により金利の低い状況が続けば、実需、投資ともに不動産の取得意欲は高まっていくと考えられるとする。
22年7月期の売上高は518億円と、21年7月期比26%増。経常利益は、同20.2%増の13億円と増収増益だった。買い取り再販と売買仲介を含む、不動産売買事業の売り上げは、21年同期比26.2%増の511億円。同事業のセグメント利益は、同25.7%増の36億円と好調だ。
主に投資用の30㎡未満の区分マンションとアパートの販売件数は、22年7月期に2633件(6月末時点)。この5年で約1.7倍に増加した(グラフ参照)