大手損害保険会社の三井住友海上火災保険(以下、三井住友海上:東京都千代田区)は、9月27日より、日本情報クリエイト(宮崎県都城市)と、賃貸住宅向け火災保険の申し込みに関わるシステム連携を開始した。三井住友海上が2022年12月から提供する賃貸住宅入居者向け火災保険のオンライン保険募集システム「ネット de(デ)保険@るーむ(以下、@るーむ)」と、日本情報クリエイトの物件管理システム「賃貸革命10」をデータ連携する。具体的には、賃貸革命10に登録された物件の情報を@るーむにひも付ける。
保険募集をオンライン化
代理店となる仲介・管理会社らは、保険申し込みに必要な情報を手入力する手間や、記入漏れの確認作業、保険会社のホストシステムへの登録を省くことができる。入居者は、@るーむの申し込みページ上で商品説明動画を視聴し、PDF形式の重要事項説明を読んで手続きを進める。賃貸革命10との連携により、入居者は個人情報や口座情報を入力するだけで保険の申し込みが可能になる。
三井住友海上・火災傷害保険部個人火災保険チームの石井雄一郎課長代理は「@るーむは大手不動産会社を中心に約20社の利用実績がある。今回の連携を皮切りに、日本情報クリエイトとともに中小規模の不動産会社の利用を促進していきたい」と語る。
23年9月には、入居者が管理会社に退去の申し出をする際、保険解約の意思確認も同時に行い、ペーパーレスで保険の解約処理が可能な機能を@るーむに追加。これにより、保険の解約漏れが発生した際の煩雑な確認作業をなくすとともに、入居者側の不要な保険料の支払いを防ぐ。
(2023年10月9日9面に掲載)