部屋探しアプリや顧客管理システムを提供するカナリー(東京都千代田区)は2月、クレディセゾン(東京都豊島区)と資本業務提携を締結し、10億円の資金調達を実施した。顧客利便性の向上に向け、サービス開発を推進していく。
クレディセゾンと提携
初期費用から連携 今夏にも提供開始
「部屋探しから家賃の決済までをシームレスにつないでいく」。カナリーの佐々木拓輝社長は、2月に行ったクレディセゾンとの資本業務提携の意義についてコメントした。クレジットカード大手との協業をにより、不動産会社や入居者の利便性を追及していく。
両社はサービスを連携し、カード決済を利用しやすい環境を整える。カナリーの顧客管理システム「CANARY Cloud(カナリークラウド)」と、クレディセゾンの入居初期費用決済サービス「セゾンの住まい決済サポート」を連動する。これにより、CANARY Cloud上で入居者へのカード決済用のURL発行を容易にできるようにする。将来的には顧客ごとの決済状況や入金情報も連携し、売り上げや入出金管理の効率化も目指す。「まずは初期費用の決済における連携を、今夏をめどに形にしていく」(佐々木社長)