個人が持つ物、場所、技能を、インターネットを介して他者と共有する「シェアリングエコノミー」という考え方がある。一般社団法人シェアリングエコノミー協会(東京都千代田区)の会員企業が手がける、不動産業界向けのシェアリングサービスを全6回に分けて紹介。第2回はスペースマーケット(東京都渋谷区)を取り上げる。
掲載数3万6000件超 遊休不動産を活用
―サービスの概要を教えてください。
スペースマーケットは「スペースシェアをあたりまえに」をミッションに掲げ、スペースシェアの文化創造、拡大に取り組んでいます。
スペースを貸し借りできるプラットフォーム「スペースマーケット」の運営と、クラウド型公共施設予約管理システム「Spacepad(スペースパッド)」を提供しています。
プラットフォームを通じて、ゲスト(スペースを借りる側)は手軽にスペースを借りることができ、ホスト(スペースを貸す側)は遊休資産を有効活用することができます。企業や個人が所有するさまざまなスペースが、イベントや会議、撮影、パーティーなどに利用されています。2024年8月末の段階では、スペースマーケットのプラットフォーム上に3万6000件以上のスペースが掲載されており、若年層を中心にスペースを時間借りするニーズが広がっています。