リライフ、設立10年で年6000件を仲介

リライフ

管理・仲介業|2024年10月04日

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リライフが独自開発したShoplog。物件管理、顧客管理、営業分析の機能を備える

テック活用基盤に事業推進

 賃貸仲介事業を主力とするリライフ(東京都千代田区)は、設立10年で賃貸仲介件数約6000件を達成。東京23区を中心に年2~3店舗ずつ出店し、毎年500~800件ずつ賃貸仲介件数を伸ばしてきた。

 店舗拡大の中で課題となる人材教育は、自社開発システムを活用し早期育成を実現。入社してすぐ一定レベルの物件案内ができるような体制を整えたことが、業績伸長の要因の一つだ。テックの活用により、営業スキルに関する教育コストが半減したという。

 鈴木卓人社長は設立当初から、テックの活用による業務効率化に力を入れてきた。そこで独自に開発したのが、物件情報や顧客の管理、営業分析の機能を備える「Shoplog(ショップログ)」だ。中でも物件管理機能では、反響が獲得できるよう広告出稿をサポートする。写真の点数や必要な物件情報が不足している場合は、アラートが表示される。加えて、「SUUMO」などのポータルサイトにも入力内容が自動で反映される。

 顧客管理機能は、顧客との商談状況がシステム上で一元管理され、追客漏れを防ぐことができる。また、営業分析機能は各営業社員の成約状況がリアルタイムでグラフ化され、マネジャークラスの社員はノルマ管理も行うことができる。

 新入社員や未経験者でも、同システムを活用しオペレーションを統一することで、円滑に営業活動が行えるようになり、早期的な成長につながった。新卒、中途社員は合わせて年20人ほど採用しており、中途社員のうち8割ほどは未経験者だ。

 9月からは同業他社向けに、「Saas(サース)事業」として外販を本格化した。鈴木社長は「会社の成長には社員の主体性が不可欠。社員が高いモチベーションで仕事に取り組むには、給与向上、労働時間の短縮、やりがい創出の三つの要素をそろえる必要がある」と話す。

 収益性を高めて社員に給与として還元し、テックを活用し業務上の手間を削減して労働時間の短縮を実現させる。やりがいは、事業の多角化によりキャリアステップを多様化し、社員の自己実現を生み出す。

 同社は賃貸仲介とSaas事業のほか、事業用不動産仲介、リフォーム・リノベーション、投資用不動産販売、売買仲介、管理、外国人の賃貸仲介などを展開し、事業の多角化を進めている。

 「これからもテックの活用を基盤とした業績拡大を継続していく」(鈴木社長)

鈴木卓人社長

リライフ
東京都千代田区
鈴木卓人社長(41)

 

(2024年10月7日1面に掲載)

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