空き家再生事業を行うSolar Crew(ソーラークルー:神奈川県横浜市)は、首都圏を中心に空き家を地域共生コミュニティースペースへと活用する事業を行っている。
地元住民とDIY体験
地域が抱える「避難所数が少ない」という課題と、今後増加が見込まれる空き家問題の解決の糸口として事業を展開した。特徴は空き家のDIYを地元住民と行うことだ。住民は事業の参加権を持つ会員「crew(クルー)」と共に塗装や床張りなどを施工のプロフェッショナルの指導の下行う。耐震補強の施工や太陽光発電の設置も可能な限り参加する。物件は通常時にはコミュニティースペースやコワーキングスペースとして、緊急時には地域に根差した小規模な避難所として活用する。改修物件の賃料は物件の固定資産税と別途利用料分で、Solar Crewがオーナーへ支払う。強みはオーナーが施工費や運営費などの金銭的負担を軽減しながら、休眠資産となっていた空き家を再活用できる点だ。