東京証券取引所プライム市場上場のフェイスネットワーク(東京都渋谷区)は、賃貸マンションの開発・販売を主軸とし、年商は170億円を超える。東京都世田谷区・目黒区・渋谷区を中心に、資産価値の下がらない物件づくりを推進。整形地ではない土地や建築要件の厳しい土地での企画を強みとし、設計と施工体制の充実を図る。蜂谷二郎社長に、同社の強みや今後の戦略について聞いた。
賃貸住宅開発、年商170億円超
減収も経常利益68.9%増 物件大型化で収益率高まる
―2022年3月期は減収でしたが、利益は伸びていますね。
22年3月期の売り上げは170億2098万円で9.3%減りましたが、経常利益は15億1186万円で68.9%増えました。収益不動産開発を含む不動産投資支援事業で見ると、セグメント利益は74%増の16億8862万円と過去最高を更新しました。不動産商品と建築商品で合わせて35件を販売し、そのうち32件が賃貸マンションです。売り上げが減ったのは、計画を上回る利益が確保できる見通しが立ったからです。次期以降の業績の安定化を図るため、販売時期を見直す判断をしました。