改修した9戸が1カ月で入居
2017年01月16日 | リノベーション
他社に先駆けペット共生で賃料アップ
ペット対応物件に改修し、募集から1カ月で入居が決まった。
サンホーム岡山(岡山市)の「Brabo!(ブラーボ)」だ。
BEFORE
もともと、社宅として賃貸していた物件を全19戸中13戸を民間賃貸として募集するにあたりリノベーションした。
築27年RC造6階建てで、空いていた9戸を1K・4戸、1LDK・5戸をペット対応部屋に再生した。
賃料は1Kが8000円アップの3万3000円、1LDKが1万8000円アップの6万円だ。
それぞれ相場より3000円高い。
ターゲットはペットを飼っている20~30代の社会人。
コンセプトはペットも人もストレスなく生活できる「ペットと暮らせる、満足空間」に据えた。
各室内は、緑や青、ビビッドなピンクといった色のアクセントクロスを使用しており、内見時にインパクトがある。
棚として使用することもできるキャットウォークや、傷が付きにくく、ペットが滑りにくいタイルカーペットを採用している。
リビングのドアに設けた猫用ドアや、玄関に傘用のフックとしても使えるリードフックも、ペットを飼う入居者目線で取り入れたものだ。
投資額は平均して1戸当たり230万円。
仲介する中で、ペットが飼える物件の問い合わせがここ2、3年で特に増えてきていた。
同社で管理しているペット可物件は約120戸あり、ほぼ満室であることからも、ニーズがあると考えた。
担当者は「既存の物件を、改修せずにペット可にする物件は増えてきているものの、ペットの生活に合わせた物件はほとんどないのが現状。差別化になると考えた」と話す。