「見せる部屋」コンセプトに飾り棚を随所に設置
2014年11月23日 | リノベーション
墨田区曳舟エリアを中心に賃貸管理・仲介を行うキュピ(東京都墨田区)が、リノベーションを企画。
空室が1年続いていた物件は、施工後1ヶ月で30代の単身男性が入居した。
相場の単身者向け賃料が7万~7万5000円の中で、11万5000円で成約した。
「レジデンス石原」は、東武亀戸線小村井駅から徒歩6分に立つ。
築24年の総戸数76戸のRC造6階建てマンションだ。
3階の50㎡の部屋をリノベーションした。
2DKだった間取りを1LDKに変更。
自分の持ち物などを飾って楽しむ「見せる部屋」をコンセプトに、20~30代のDINKSを入居者に想定してデザインなどを行った。
部屋でインパクトがあるのはリビングダイニングだ。
窓に面した4m幅の壁には、一面に棚を設置。
書籍やプランター、CDなどを置いて、自分の趣味をインテリアとして見せることができる。
内装の色味は、入居者の持ち物を飾って、際立たせるよう落ち着いた配色にまとめた。
床はパインの無垢材を使用。
脱衣所の独立洗面台には、グレーの色味を用いたタイルを張った。
「成約したIT企業勤務の30代前半の男性は明るく広いリビングや、洗面台などを気に入ったとのことでした」と、企画をしたキュピ管理部の永野梨沙氏は語る。
石原保男オーナーは「以前は入居待ちがいるほどでしたが、数年前から入居付けが難しくなり、8戸ほどが空室です。自分の感覚だけではなく、世の中に受け入れられる物件にしていかなければいけないと思い、リノベーションを依頼しました」と話す。
リノベーション費用は250万円。
以前と同じ賃料の11万5000円を維持した。