変更自由な間取りでSOHO利用者が入居

2016年10月11日 | リノベーション

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「LDKの間取りでは、多様化している現代の入居者のニーズに対応しきない」。
こう考えるジユウラボ(東京都品川区)は、『二の宮ハイツ』の2DKタイプ住戸の間仕切り壁を全て取り払い、約45㎡のワンルームに改修した。
その結果、1万5000円アップの7万円で入居が決まった。

             BEFORE
ジユウラボ_2016101001.jpg

同建物は、つくばエクスプレス「つくば」駅からバスと徒歩で11分の場所に立つ。
築27年、鉄骨造り3階建て全16戸のマンションだ。
同エリアは学園都市として知名度が高いこともあり、住宅地としても人気だ。
ただ、近年は駅周辺に新築が次々と立ち、競合が増えたことで入居が決まりにくくなっていた。

伊藤周吾社長は企画・設計を手掛ける中で、結婚や子どもの成長などライフステージの変化によって変わる間取りのニーズに応えていく必要があると考えた。

そこで、約45㎡という広さを生かし、「レイアウト自由」をコンセプトに据えた。
ターゲットは、自宅で仕事をする人や子どものいる世帯、単身者など幅広い。
入居者がカーテンや家具を使って自由に居住空間を仕切れるようにした。
ライティングレールを採用し可動式にしたことで、スペースを分けても明かりを確保できるようにしている。

             AFTER
ジユウラボ_2016101002.jpg

さらに、一部の壁一面をホワイトボード仕様にした。
車で10分圏内には、科学技術拠点である筑波研究学園都市もあることから、研究者がホワイトボードとして使ったり、映像を投影することもできる。
子どもがいる家庭では、お絵描きスペースにもなる。

入居を決めたのは、自宅で服飾雑貨のネット通販事業を行っている単身者だ。
在庫を置けるスペースのある物件を探しており、自宅兼ショップとして使えることが決め手となった。
カーテンでL字形に仕切りを作り、住居とSOHOスペースに分けて使っているという。

工事費は約200万円。
入居者の意向に沿った床材の変更は、本人負担で行った。

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