リノベーション事業を手がけるインクコーポレーション(東京都葛飾区)は、10年間空き家だった築54年の戸建て住宅をリノベーションによって再生。未改修の状態での想定家賃は4万~5万円だったが、改修後の家賃を10万円として募集したところ、竣工前に入居者が決まった。
家賃倍額でも竣工前に入居決まる
同物件は京成電鉄本線「青砥」駅より徒歩6分の場所に立地する2階建ての木造戸建て。延べ床面積は50.81㎡で、土地面積は52.37㎡。同社保有物件が近所にあり、台風のときに瓦が飛ぶなどしていたことから区役所に対処を相談。その後売主の情報が入ったため、同社が買い取った。10年ほど空き家だったこともあり、改修前は賃貸が難しいほど老朽化が進んでいた。そのまま貸しに出したとしても、想定される家賃は4万~5万円程度だったという。一度解体すると再建築ができなくなる再建築不可物件だったため、約半年かけてリノベーションを実施した。改修費は約2000万円。