ビレッジハウス・マネジメント 岩元龍彦社長 低家賃の住宅運営、10万5000戸超
【企業研究vol.213】ビレッジハウス・マネジメント,フォートレス・インベストメント・グループ
インタビュー|2023年08月08日
ビレッジハウス・マネジメント(東京都港区)は、世界的な投資会社フォートレス・インベストメント・グループ(以下、フォートレス:米国)が取得した日本の旧雇用促進住宅約10万5000戸を管理する。築古物件を修繕・改修し、抑えた家賃で提供。低所得者層や外国人らの住居確保という社会的な役割も果たす。自社で蓄積したデータを経営判断に生かし、現場業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化も推進。劇的に入居率を高めてきた。ビレッジハウス・マネジメント設立当初から経営を担ってきた岩元龍彦社長に同社の戦略、経営方針について聞いた。
年間収入360億円 約2800棟の団地を管理
―全国で賃貸住宅を運営されていますね。
当社は、投資会社フォートレスの日本における賃貸管理会社です。フォートレスが取得した、旧雇用促進住宅約2800棟、10万5000戸の物件をマスターリースし、低家賃帯の賃貸住宅「ビレッジハウス」のブランドで管理・運営しています。年間の収入は約360億円で、ほぼサブリースによる賃料収入です。本社とエリアごとに七つの支社を置き、それとは別に、集中管理事務所が全国に149カ所あります。2016年の会社設立当初、10人程度だった人員数は、今ではおよそ1050人にまで増えました。