山一地所(宮城県仙台市)では、駐車場が冠水し、数台の車が水浸しになった。
日本列島に上陸した21日夜9時ごろ、冠水しそうな物件や駐車場に社員が向かい、深夜まで水出し作業を行った。同社の渡部洋平社長は、東京から仙台に空路で戻る予定だったが羽田空港に足止め。関東のホテルに1泊し、22日に会社に戻った。被害の状況を把握し、水に浸かった車などへの対応を検討しているという。「保険での対応は難しいかもしれませんが、社有駐車場なので、賃借人の方に対しては手厚い対応をしたいと思います」(渡部社長)
今回の台風15号は東海地域に大きな被害をもたらした。アドバンスハウス(静岡県静岡市)では、停電した世帯からの問い合わせが21日の夜から22日の昼ごろまでに、50件以上寄せられた。停電の状況と対応を求めるものがほとんどだ。
そのほかにも隣室とバルコニーを仕切る板枠が飛んでしまったという入居者からの報告が20件以上寄せられている。中には飛んだ板で窓が割れたというものもあるという。オーナーの加入している火災保険で交換が可能かを確認しながら対応していくという。「バルコニーの板枠交換ができるまでには10日~2週間はかかるそうです」(同社管理部倉澤江里子氏)。
相模不動産(神奈川県小田原市)では、築年数の古い木造の管理物件を中心に、窓やドアが飛んだという。「冠水といった水災害はなかったのですが、暴風による被害が大きかった」(同社府川勝氏)。入居者からは「窓ガラスが割れたので、とにかくなんとかしてほしい」といった電話が22日の朝から昼までの間ひっきりなしに鳴った。同社の管理物件には幸いにも停電世帯はなく、物件の補修対応に追われている。
LIXILリアルティ中部統括支店(愛知県名古屋市)では物件に大きな被害はなかったが、10年前に起きた東海大豪雨を受け、社員に素早い対応をとった。
台風上陸前ながら、記録的な大雨が東海地方を襲った20日の午後3時過ぎ、庄内川が決壊するとの恐れもあったことから、総務から「帰れる人は定時前でも帰宅するように」というメールを社員全員に送信。女性を中心に早期帰宅した。帰宅できない社員が出る可能性も考え、近くのホテルを予約しようとしたところ、夕方の5時前には満室になっていたという。
「幸いほとんどの社員が帰宅でき、社員全員無事でした。名古屋市が早い段階で避難指示を出したこともあり、被害が本格化する前に落ち着いた対応を取ることができました」(同社山下順久執行役員)





