西荻窪エリアを中心に3000戸管理する浜商不動産(東京都杉並区)が6月から自社開発のデザインリフォームパックの提案を開始した。
30平方mより狭い単身者向けのワンルームや1Kの間取りの物件を対象に、改装費用は25万円(税抜き価格)とした。同パックの内容はこれまで同社で実施した改装の中で好評だった事例からコンセプトを絞り込んだという。
コンセプトは3種類。「ZAKKA」は同エリアに住む雑貨好きの20〜30代女性がターゲット。
木目の際立つヴィンテージ感のあるフロアタイルが2種類、アクセントクロスはパステル調の色彩5種類から選択できる。木製のランプシェードは吉祥寺のインテリアショップで仕入れた。
2つ目は「RETORO」。洋館や落ち着いたカフェをイメージしたという。壁をホワイトのクロスで統一し、建具などの枠をダークブラウンで塗装。床はナチュラル系の明るいホワイト、赤みの強い茶色、ダークブラウンの3色を用意。年代もののインテリアと相性が良いプランだという。社会人歴の長い女性に好評なコンセプトだという。
3つ目は「COLOR」。基本のクロスは白でまとめ、アクセントクロスは10種類の中からオーナーに選んでもらう。床は「RETORO」と同じく3種類から選択可能。女子学生に人気が高いという。
管理事業部の高見澤幸博氏は「築20年ほどで30平方m以下の物件が多く立ち、今までは賃料を下げるという提案がメーンでした。今回のリフォームパックで賃料をキープ、場合によっては上げることができます」と語る。
既存オーナーを対象に空室対策として提案していく。