首都圏で賃貸管理を行う約50社が加盟するKENT会は、6月4日(火)に「『やるなら、いまでしょ!』繁忙期後の長期空き室の対策提案」と題し、会員向けの見学会とセミナーを開催した。見学会では、明治大学理工学部建築学科園田ゼミの大学院生が考案した段ボール製家具によるモデルルーム化を取り入れた第一ハウジング(神奈川県川崎市)の3物件を視察。各物件で学生が説明に立ち評価する。第一ハウジングの加藤豊社長は「段ボールでモデルルーム化した物件の写真は、ネット上での見え方が圧倒的に存在感を増します」と語った。園田眞理子教授は「そこでどんな生活ができるのかをイメージさせるノウハウを開発しました」と説明した。
見学会後のセミナーでは、NPO法人モクチン企画(東京都中野区)の取り組みを紹介した。同法人は、木賃アパートを改修するためのデザインやアイデアをまとめたカタログ集『モクチンレシピ』を開発し、ネットで公開している。続いて登壇したフォーリア(東京都練馬区)の井上徹社長は同社の運営する『学割賃貸サイト』や『カスタマイズ賃貸サイト』など、ターゲットを絞ったポータルサイトについて解説した。最後に、KENT会の代表も務める加藤社長から、園田ゼミとの産学共同研究のメンバー募集の呼び掛けがあった。