吉原住宅(福岡県福岡市)の吉原勝己オーナーは、8月20日、自身の所有する「山王マンション」で、「第5回福岡ビンテージビルカレッジ」を開催した。
同カレッジは、リノベーションと入居者コミュニティの創出で、築古物件の価値を高める「ビンテージ賃貸」の考え方を広めようと、昨年からスタート。今回、参加者は定員いっぱいの50名を数えた。九州以外にも四国や名古屋から参加したオーナーもいたという。
今回は、「メゾン青樹」の青木純オーナーの書籍出版記念を兼ねて企画。
前半では、新規オープンする輸入壁紙ショップ「WALPA STORE」で壁紙貼り体験をした後、山王マンションのリノベーションの見学会を行った。
後半は、青木オーナー、吉原オーナーがそれぞれ講演。青木オーナーは、著作と同じ「大家も住人もしあわせになる賃貸住宅のつくり方」と題し、自身が実践してきた入居者が壁紙を選べるカスタマイズ賃貸の取り組みについて話した。吉原オーナーは、「エンジョイ・レトロビル未来のビンテージビルをつくる」をテーマにビンテージ物件の魅力などについて話した。
最後に、トークライブ「賃貸はまだ本気を出していない」を実施。KICHI(福岡県福岡市)の貞國秀幸氏が司会を務め、吉原オーナー、青木オーナー、吉浦隆紀オーナー、半田啓祐オーナーが登壇し、「これからは賃貸住宅が街をつくっていく」と意見を交わしたという。
吉原オーナーは、「15時30分から21時までの長丁場でしたが、参加者からは『分譲ではできない賃貸の可能性を感じた』『自分でもできるかもしれないとやる気がわいてきた』などの感想が出てきました。全体の雰囲気も大変盛り上がりました」と話した。