シティホールディングス(徳島市)の中核企業として賃貸住宅事業を行うシティ・ハウジング(同)は、賃貸仲介事業を主軸に業績を伸ばしてきた。経営を多角化し、相続支援や買い取り再販事業などにも注力。賃貸住宅事業も含め、ホールディングス(HD)全体での売り上げ増加に向けたシナジー創出を目指す。
売り上げ15億円 HDの中核担う
―事業内容を教えてください。
徳島市を中心に南は徳島県阿南市、北は鳴門市までが商圏です。賃貸仲介のほか、賃貸管理やリフォーム、損害保険の代理店業など関連の事業を広げてきました。今では分社化していますが、売買仲介や相続支援、不動産の買い取り再販、再生事業を行うアセット事業などもグループで行っています。
―御社は、HD内でかなりの売り上げを占めていると聞いています。
元々、賃貸住宅事業を行う会社として1995年に設立し、そこから事業を広げていきました。成長した事業を分社化していったことで、HDで7社体制となりました。そのうち、当社は賃貸仲介・管理事業を行う中核企業となっています。2023年度の売り上げは約15億円とHD全体の売り上げの8割ほどを占めました。15億円のうち45%が賃貸管理、15%が賃貸仲介による売り上げです。
―全国賃貸住宅新聞の「賃貸仲介件数ランキング」や「管理戸数ランキング」でも、徳島県のトップをキープし続けています。
23年度の賃貸仲介件数は3249件、管理戸数は24年4月末時点で約7600戸です。常に成長を続け、この10年で仲介件数は1.4倍に、管理戸数は1.6倍になりました。