ハウスクル(東京都台東区)は借地権付き物件や再建築不可物件などの買い取り再販事業を主軸とする。近年は管理の獲得に注力し、2139戸(9月23日時点)を管理。さらなる拡大を目指す。
難あり物件再生 1都3県、2139戸受託
―買い取り再販事業を主軸としているそうですね。しかも権利関係が複雑な物件を得意としていると聞いています。
不動産会社があまり取り扱いたがらない老朽化した物件を購入することで、管理物件を増やしてきました。対象エリアは1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)です。老朽化している物件の多くが借地権付き物件や、再建築不可物件です。現在2139戸を管理していますが、そのうちの半数が買い取りした物件となっています。
―買い取り後はリフォームを行って再販しているのですか。
老朽化している物件は設備も古いですし、管理の手間もかかります。自社でリフォームを施すか、建て替えて、管理付きで売却します。中には自社で保有している物件もあり、金額にして合計40億円、戸数は400戸ほどあります。当社ではだいたい3、4年保有して、物件を入れ替えながら運用しています。
―借地権付き物件に着目したのは、他社が取り扱わないからですか。