京阪神エリアを商圏に賃貸住宅の建築を手がける進和建設工業は「ローコストマンション」を強みに成長を続けてきた。これまでの建築で築いたノウハウを基に、建築の幅を病院や流通倉庫など一般建築にまで拡大。建築後の不動産の運営も代行することで契約件数を伸ばす。
賃貸年22棟を受注 他社より2割安価
―マンションの建築が主力事業だと聞いています。
2025年9月期の売上高はグループ全体で50億8000万円。進和建設工業単体で47億円です。そのうち、86.2%がRC造マンションやサービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)など集合住宅の建築。10.6%が倉庫や病院、ビルなどの一般建築、3.2%がリフォーム事業によるものです。マンションは25年9月期に22棟630戸を設計・施工しました。
―ローコストマンションが特徴です。
他社より2割安く建築できるローコストマンションは、1988年から商品化しています。販売開始当時は、会社としての信用やブランド力、建築実績が十分でなかったことからなかなか売れず苦労しました。それでも社長就任時の売上高は4億円でしたが、翌年には8億円と2倍に伸ばしました。急成長による資金繰りの負担は増しましたが、以降は利益の確保と合わせて自己資本を厚くくべく、毎年1000万円ずつ増資を行ってきました。その2〜3年後には事業として安定し、今に至ります。
―もともとは非住宅領域がメインだったとか。
先代である父の代は官公庁の公共工事を行う会社でした。しかし、当時は談合が横行しており、工事の受注が難しくなっていました。そこで、大手ハウスメーカーの下請け工事に関わることになりましたが、思うように利益を確保できませんでした。そのため、自社でマンションを設計・施工する方向に事業転換しました。日本の建築費は高く、部屋が小さい割に家賃が高い点を問題視していました。そこで建築費を抑え、家賃を安くできるローコストマンション事業を始めました。




