4.新たな被害者団体設立 家主約80人がスルガ銀行に対し不正融資訴える

その他|2021年09月02日

  • twitter

 スルガ銀行(静岡県沼津市)の不正融資を巡って、新たにオーナーの被害者団体が結成された。名称はスルガ銀行不正融資被害者同盟(以下、SI被害者同盟)で、5月25日に設立。スルガ銀行の不正融資により1棟ものアパートやマンションを高額で購入することになったとして、オーナー約80人が融資総額150億円の収益不動産の代物弁済相当の対応を求めるというものだ。同団体の設立当日、スルガ銀行に対し、融資返済停止の通知を行った。

 スルガ銀行は、既に倒産したスマートデイズ(東京都中央区)らが販売したシェアハウス『かぼちゃの馬車』において組織的な不正融資を行ったことが判明。オーナーがシェアハウスの債権を債権者に渡す代わりに、借入額をゼロにする「代物弁済」に対応することになった。 スルガ銀行・スマートデイズ被害弁護団(以下、SS被害弁護団)がオーナーに代わって交渉を行い、すでに、542人691棟の物件の代物弁済が完了した。SS被害弁護団は、第3次調停の申し立てを行うための準備を進めているところだ。

 今回、SI被害者同盟は、SS被害弁護団の団長を務めるさくら共同法律事務所(東京都新宿区)の河合弘之弁護士、東京共同法律事務所(同)の山口広弁護士を中心とした弁護団に依頼。一棟アパート・マンションについても、不正融資を根拠にスルガ銀行の責任を追及し、借り入れの帳消しを求めていく。SI被害者同盟は「同盟のオーナーの案件についても、レントロールや通帳残高の改ざんなど、シェアハウスと同様の手口で、不動産会社と共謀して融資を行った証拠が出てきている。シェアハウスと同様の対応をするべきだ」と語った。

【次は】5.SI被害者同盟、スルガ銀行前で70人以上がデモ活動 150億円相当の代物弁済を要求

|||||

検索

アクセスランキング

  1. 大手不動産会社で入社式

    レオパレス21,大東建託グループ,ハウスメイトパートナーズ,APAMAN(アパマン),常口アトム,武蔵コーポレーション,TAKUTO(タクト),三好不動産

  2. ビューン 大石隆行社長 電子書籍読み放題、13万戸に

    【企業研究vol.246】ビューン

  3. 戸建て賃貸強みに売上33億円【上場インタビュー】

    東日本地所

  4. 不動産業アワード、10社が受賞【クローズアップ】

    国土交通省

  5. 供給増えるZEH ハウスメーカーの最新動向を紹介

    三菱地所レジデンス,ミサワホーム,大和ハウス工業

電子版のコンテンツ

サービス

発行物&メディア

  • 賃貸不動産業界の専門紙&ニュースポータル

  • 不動産所有者の経営に役立つ月刊専門誌

  • 家主と賃貸不動産業界のためのセミナー&展示会

  • 賃貸経営に役立つ商材紹介とライブインタビュー

  • 賃貸管理会社が家主に配る、コミュニケーション月刊紙

  • 賃貸不動産市場を数字で読み解く、データ&解説集

  • RSS
  • twitter

ページトッップ