アズ企画設計 松本俊人社長 再販が主力、売上高93億円超
【企業研究vol.211】アズ企画設計,Keller Williams(ケラー・ウィリアムズ),Keller Williams AZ(アズ),Keller Williams Japan(ジャパン)
インタビュー|2023年07月19日
収益用不動産を取得しバリューアップ後に販売する不動産販売事業や、賃貸住宅の管理を手がけるアズ企画設計(東京都千代田区)は、売上高が100億円に迫る東証スタンダード市場に上場する不動産会社だ。賃貸仲介から事業をスタートし、賃貸管理、収益用不動産の売買など事業領域を広げてきた。近年は同社が実績を積んできた住宅に加えて、オフィスビルや商業ビルの買い取り再販に力を入れる。さらなる会社の発展を目指す松本俊人社長に、これまでどのように事業を拡大させてきたのか、そして今後の戦略について話を聞いた。
上場から売上高1.4倍 不動産販売事業が9割
―決算では過去最高の営業利益でしたね。
2023年2月期の売上高は93億7400万円で、22年2月期と比べ2.3%の減収でした。一方、営業利益は4億9500万円と前期比37.8%の増益で、過去最高となりました。上場した18年以降、全体の売上高は約1.4倍に増えました。売り上げの構成比で約91.9%を占めるのが買い取り再販を行う不動産販売事業です。収益不動産を取得後、リノベーションでバリューアップを図った後、リーシングをし、基本的には満室で投資家に売却しています。次に多いのが、不動産賃貸事業で約5.7%です。自社物件やマスターリースの物件賃料収入、マンションなどを借り上げ当社が宿泊施設として運営する民泊事業などが該当します。不動産管理事業の売り上げは全体の約2.3%となっています。
―管理戸数も着実に伸ばしていますね。