空き家の所有者と活用者のマッチング事業を手がける空き家活用(東京都港区)は6日、空き家の活用事例の勉強会「空活会議2023後編」を開催した。
「実効的な知見共有の場に」
同会議は2021年より開催。空き家問題に取り組む不動産会社やベンチャー企業、自治体関係者らの座談会を実施し、知見の共有を目指す。今回は会場で81人、オンラインで121人超が参加した。
同社が選んだ優秀な空き家活用事例を表彰する「第1回空き家活用アワード」の表彰式も開催。今回は、京都府綾部市の空き家を購入し「アヤベダファミリアてつじ亭」として活用する、お笑い芸人シャンプーハットのてつじさんが受賞。同物件では、DIYの希望者を募集したり、子供向けの将棋大会をしたりと、さまざまなイベントを行っている。同アワードは今後毎年開催する。
そのほか、多拠点居住サービス「ADDress(アドレス)」を提供するアドレス(東京都千代田区)、民泊のポータルサイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」を運営する日本法人、Airbnb Japan(ジャパン:東京都新宿区)、空き家活用の3社による対談などが行われた。
空き家活用の和田貴充社長は「空き家問題はもはや『集まって一緒に考える』というフェーズではない。当会議で実効性のある空き家活用策について知見を共有したい」と話した。
(2023年10月23日2面に掲載)