一般社団法人不動産テック協会(東京都港区)は、10月29日、不動産に関わる情報連携を容易にするために「不動産共通ID」正式版の提供を開始した。不動産に対しIDを付与し、共有することで不動産会社同士の連携をよりスムーズにする。
物件情報まとめDXの足がかりに
位置情報から各物件を特定しIDを付与しており、各不動産会社は同サービスへ登録を行うことでIDから物件情報を知ることが可能になる。同サービスを足がかりに、業界全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)の促進につなげていきたいとする。
無料プラン、有料プランの二つを用意し、無料プランでは先のIDと住所、建物名の取得が可能。有料プランはそれに加え物件の経度緯度が把握できる。
3月15日に事前登録を開始し、不動産会社など約100社の登録があるという。システム開発などを行うGeolonia(ジオロニア:東京都文京区)と提携し、同サービスを開発した。
不動産テック協会広報部の青木満理子氏は、「今後より多くの企業に登録してもらい、多様な活用方法を探っていきたい」とする。
(11月15日2面に掲載)