地域のNPOなどに身元引受委託契約をあっせん
不動産の売買・賃貸仲介や管理を手がける、なでしこホーム(東京都板橋区)は、高齢者の入居促進を図るフランチャイズチェーン(FC)事業「見守りコメットさん」を7月から開始している。同社はFC1号店として、同仕組みを活用した賃貸借契約を進めていくほか、他の不動産会社を対象にFC加盟店を募集していく。
見守りコメットさんでは、身元引き受け委任契約をベースにする。同契約は、入居者が入院するなど緊急事態が起きたとき、病院への付き添いなどを第三者に委託するための契約のことだ。そのほか、身元引受事業者による入居中の定期訪問など、見守りサービスも併せて提供する。身の回りのことを入居者1人で行うことが困難になってからは、介護施設や不用品・遺品の整理、葬儀関連など、さまざまな事業者を入居者本人や親族に紹介し伴走支援を行う。
なでしこホームの大西弘子社長は「高齢者の入居リスクはさまざま。孤独死以外にも、認知の低下による近所迷惑なども考えられる。そのため、資産状況としては問題がないのに、高齢者というだけで契約できないケースも多い」と話す。