自然素材を重視し環境に配慮
総合不動産会社の日鉄興和不動産(東京都港区)は1月29日、木造賃貸マンション「(仮称)大岡山一丁目プロジェクト」を着工したと発表した。2025年3月ごろの竣工を予定している。
同物件は、東急電鉄目黒線大岡山駅から徒歩10分、東急電鉄東横線都立大学駅から徒歩12分の場所に立ち、二つの路線を利用できる。地下1階はRC造、地上1~4階は木造で、総戸数は29戸。間取りは1DK~2LDKだ。
同社はサステナビリティーの実現に取り組んでいる。その一環として、同社初となる木造の賃貸マンションを企画した。自然素材を重視し、内装には木材を多く使用。3階の屋上に自然を感じられる植栽を採用するなど建物緑化にも取り組む。また、ZEH‐M Oriented(ゼッチマンションオリエンテッド)基準にも対応する予定だ。
こうした取り組みにより、国土交通省の「優良木造建築物等整備推進事業」に採択された。
大岡山エリアは戸建て住宅が多く、ビジネス街へのアクセスも良いことから、同社は賃貸マンションの需要を見込む。主なターゲット層は20代後半~30代前半のDINKSを想定している。賃料は未定で、エリアの相場などを加味して検討するという。
住宅事業本部開発推進部開発推進第二グループの光平拓真チーフマネージャーは「今後もリーシングの動向を見ながら、サステナビリティーを実現できる付加価値の高い賃貸物件や商品を企画していきたい」と話した。
(2024年2月26日2面に掲載)