3790戸を管理するコスモ不動産(香川県丸亀市)は、地域活性化の一環で農業に参入した。畑を相続したものの、農家を継がない決断をした次世代オーナーらから農地を取得。1万2000坪の畑で野菜を生産する。
コスモ不動産が農業を開始したのは、2022年6月ごろだ。農業法人を設立し、耕作放棄地を取得した。野津靖生社長の知人で農作に挑戦したいという人がいたことから、同農業法人のスタッフとして迎え入れたほか、複数人のアルバイトや技能実習生を採用。以降、野菜の生産を行っている。
農業参入の背景について野津社長は「国内の食料自給率の低さと耕作放棄地の増加に漠然と問題意識を持っていた」と振り返る。これに加えて、相続後の田んぼや畑を手放したいというオーナーの声も届いていた。