グッドルーム、一棟リノベ物件の自社運営強化【クローズアップ】

グッドルーム

管理・仲介業|2024年05月21日

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 賃貸住宅のリノベーション事業「TOMOS(トモス)」を展開するグッドルーム(東京都品川区)が、一棟単位でリノベした物件を自社所有する、もしくはオーナーから借り上げるストックビジネスを強化する。入居者向けに、対象物件間で自由に住み替えできるサブスクリプションサービス(以下、サブスク)として提供。リノベ物件のポータルサイトとして実績のある「goodroom(グッドルーム)」を使い、自社で入居付けできる強みを生かしたビジネスだ。事業の詳細と、今後の展開について小倉弘之社長に話を聞いた。

寮や寄宿舎、購入・借り上げ

住まいをサブスク ストック収入確保

 グッドルームにとって、ストック事業の皮切りとなったのは、新型コロナウイルス禍中に稼働率の下がったホテルをテレワークユーザーにサブスクで提供する「hotelpass(ホテルパス)」だ。その後、2023年4月に旧社員寮を借り上げてリノベした物件を、hotelpassの中でマンスリー住宅として運用を始めた。6月にはサービス名をhotelpassから「サブスくらし」に変更することで、ホテル以外の自社アセットを拡大することに注力。現在、サブスくらしに登録する物件は47都道府県にあり、ホテルが約800施設、マンスリー住宅は7棟234戸、そのうち、自社所有物件が1棟55室、借り上げ物件が6棟179室になる。

 サブスくらしの料金体系は、月額基本料金の6万9800円に加え、1泊あたり330円の管理費と、物件ランクごとに追加料金、サブスくらしで使えるポイントを貯めることができるgoodmembers(グッドメンバーズ)の会員費が月額980円が発生する。1施設の最低宿泊数を14泊〜1カ月以上としているが、1施設あたりの利用期間のボリュームゾーンは3カ月〜半年だ。利用者の累計は約8000人で、20〜30代の単身社会人がメイン。職種は会社員、フリーランスのエンジニアやクリエイターなど幅広い。利用者のうち、約6割が女性だ。

 ユーザーはサブスくらしの初回事務手数料9800円を支払う必要があるが、その後、何度住み替えしても賃貸住宅と違い初期費用、更新手数料を支払う必要がない。家具、家電付きで、水道・光熱費もかからない。契約の手間や初期費用のコストをかけることなく、住み替えが気軽にできることに魅力を感じる利用者が多いという。また、研修で複数の拠点を回る新入社員を抱える法人がマンスリーマンションの代わりに契約する事例もある。

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おすすめ記事▶『グッドルーム 小倉弘之社長 リノベ主軸、売上32億円に成長』

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