家具量販店「IKEA(イケア)」を運営するイケア(スウェーデン)の日本法人イケア・ジャパン(千葉県船橋市)は家具・家電付きで家賃99円の賃貸物件「TinyHomes(タイニーホームズ)」の入居者を11月24日から12月3日まで募集した。12月10日現在、応募者の中から選考中だ。
狭小住宅での快適な暮らし方提案
入居者は12月15日から2023年1月15日までの期間、入居が可能。なお、応募には同社のメンバーシップクラブに登録する必要がある。反響数は非公開だが、「想定以上の反響を頂いている」とIKEA渋谷・IKEA新宿マーケットマネジャーの青木エリナ店長はコメントする。
同社が借り上げた新宿区にある物件の1戸をプロデュースし、転貸する。1階にあるロフト付きのワンルームで専有面積は10㎡。ロフトの広さは約4㎡だ。物件の詳細は非公開。
家具や食器、寝具などの小物類はIKEAの商品を提供。洗濯機や電子レンジなどの家電も備え付けている。提供する家具・家電や小物類は約30点で総額約20万円分は入居者に無償でプレゼントする。
同社の狙いは、狭い限られたスペースでも工夫や家具の選び方次第で快適に暮らせるとアピールをすることだ。新型コロナウイルス下で在宅の長時間化から家にいる時間の重要性が高まっている。コロナ禍は落ち着きを見せているが、狭い空間では、整理整頓や快適に暮らすのが難しいという声がある中で同社としての解決策を提案する。
同社では渋谷店、原宿店、新宿店などの都市型の小規模店舗にて、同様の限られた空間での「ルームセット」を作製。今回の企画と連携して、同社の狭小住宅での快適な暮らしを可能にするソリューションを伝えていく。
(2021年12月20日3面に掲載)