「空き家の面白さを多くの人に感じてもらいたい」。目を輝かせながら話すのが、オンライン空き家活用コミュニティー「空き家の会」を運用するスクリーフ(兵庫県神戸市)の光山和弥社長だ。空き家に興味を持つ人同士をオンラインでつなぎながら、自ら空き家の再生も進める。SNSを駆使しながら仲間を増やし、地域の活性化に挑む。
コミュニティー会員5万人超
FBで交流促す ストック利用支援
スクリーフは、「フェイスブック」のコミュニティー「空き家の会」の運営と、空き家に関わりたい人のネットワークづくりを支援してきた。自社でもこれまでに2件の空き家の再生実績を持つ。
空き家の会は2021年に設立。5月13日に会員数5万人を突破した。会員の年齢層は40〜60代が中心で、属性はさまざま。実際に空き家を再生中のオーナーだけでなく、建築士や設計士、DIYを行いたい人、「空き家再生に興味があるけれど一歩踏み出せない」という人も多いという。
同コミュニティーでは、空き家活用に関わる投稿と情報交換を行い、オンラインセミナーは1カ月に1〜2回程度の頻度で開催。リアルセミナーや情報交換会は2カ月に1〜2回実施する。
さらに23年2月からは「空き家の会+(プラス)」として有料コミュニティーも開始した。
有料会員は100人で、定期的な情報交換・勉強会、法律相談会を実施。公にしたくはないものの、空き家を活用したいと考える所有者らとのマッチングも可能となっている。
築70年放置の元寮 DIYで達成感
光山社長が空き家の会を設立しようと思い立ったのは、自身で空き家を活用した経験がきっかけだ。