入居者間口の拡大に期待
高齢者向けの終活コンサルティングを手がける一般社団法人新世紀(神奈川県横浜市)は6月1日、単身高齢者向けの見守り・孤独死後のアフターフォローサービス提供を開始した。不動産オーナーに提案を進め、高齢者の入居促進につなげていく。
サービス名は「ご長寿終活あんしんパック」で、賃貸住宅に入居した身寄りのない高齢者に適用が可能だ。
同社は、入居している高齢者と死後事務委任契約を締結する。これにより同社は、高齢入居者の入院時の身元保証や緊急連絡先、死後の遺体の引き取りや火葬、各事務手続きを請け負う。
パッケージプランの料金は22万6000円(税込み)で、支払いはオーナーが負担する。
さらに、別料金で入居後の見守りを目的とした訪問・架電を行う。納骨など、入居者の逝去後に関するオプションサービスも用意。高齢者の終活業務にも対応可能となっている。
鴨下紀道専務理事は「孤独死後の対応を担うことで、高齢者入居に対するオーナーの不安が軽減されるのではないか。高齢者の部屋探しの間口を広げたいオーナーや管理会社にとって導入のメリットがあると感じている」と話す。
(2024年7月8日4面に掲載)