不動産の管理、仲介などを手がける大央(福岡市)は、福岡市の都市部に特化した戦略を取り、成長してきた。松岡恭子社長の1級建築士としての知見を生かした提案も、同社の強みの一つだ。
「小さく強い会社」 エリア内で深化
―10月で創業55周年を迎えますね。
当社は福岡市大名に本社を置き、大名を中心に福岡市の都市部にエリアを絞って不動産業を行ってきました。テナントビルは47.14%が大名に位置しています。ほとんどの管理物件は本社から半径10km以内の人気路線沿線にあり、各駅徒歩7分程度の好立地です。支店をつくらず本社一括で運営しており、今後も支店を増やす予定はありません。「小さく強い会社」を目指し続けています。これは創業者で父である松岡芳之会長の考えでもあります。地域との強いつながりを持ち、何度もリピートをいただくお客さまと長いお付き合いができていることが強みにつながっています。
―地域を限定することで、成長してこられたのですね。
街をつくり、その魅力を伝えていくということが、不動産管理会社の仕事だと考えています。その考えの下、当社は「貸主代行」であることに誇りを持っています。手法としてのマスターリースということではなく、オーナーの大切な資産をお預かりして、オーナーの立場で物件を守り、経営することを重視しています。
―近年の業績を教えてください。