住宅設備機器の販売や交換工事、メンテナンスを事業とするWATER WORKS(ウオーターワークス:東京都墨田区)。住宅資材専門商社である親会社、渡辺パイプ(東京都千代田区)の購買力や拠点網を生かし、管理会社を中心に付加価値の高いサービス提供を実現している。谷川徹社長に今後のビジョンを聞いた。
事業拡大を見据え 取扱商品を拡充
―事業内容について教えてください。
設立当初は、水栓金具のメンテナンスや交換工事をメインに行っていました。ただ、メーカーの発注量に依存したビジネスモデルになっていたことから、将来的な事業規模の拡大に向けて課題を抱えていました。私が社長に就任したのは2021年4月ですが、当時は取引先となり得る業態の可能性を探るため、ゼネコンや家電量販店、ホームセンターなどさまざまな企業に営業訪問を行いました。その中で、最も事業を通じて貢献できそうな業態の一つを賃貸管理会社に定めて、ここ2年半の間にサービス開発を進めてきたという経緯があります。
―管理会社との取引が多いのですね。
取引社数は168社で、そのうちの7割が管理会社、そのほかはハウスメーカーやビルダー、リフォーム会社、原状回復工事会社などです。当社の親会社である渡辺パイプが材料販売を手がけているため、材料と工事をセットで販売できる点が、特に管理会社へのサービス提供における強みになっています。
―事業規模を教えてください。
24年3月期の売上高は7億4400万円でした。売り上げ構成比率は機器のメンテナンスが半分、交換工事が35%程度で、今後注力していくシステムキッチンやユニットバスの交換工事は15%程度となっています。25年3月期も引き続き営業拠点と取引社数を増やし、売上高としては10億円を見込んでいます。
―管理会社からの依頼で特に多い内容は何でしょうか。




