大規模修繕を手がけるミツケン(大阪市)は、顧客との関係性構築を重要視する経営方針で、飛び込み営業やテレアポをすることなく、毎年115%前後の成長を達成している。「賃貸経営の知識を武器に顧客の信頼を得ている」と話す谷村充功社長に、同社の経営戦略を聞いた。
売上高前期比116% 近畿で1万件施工
―大阪府を中心に修繕工事を手がけています。対応工事と施工件数を教えてください。
建物の外壁塗装や屋上防水などの大規模修繕から小修繕まで、幅広く対応します。対応エリアは近畿圏で、2024年1月期は900件弱の工事を受注しました。01年の設立以来の累計施工件数は1万件ほどです。
―施工する建物や顧客の属性は。
最も多いのは賃貸住宅で、施工件数の6割以上を占めます。顧客の属性は、オーナー4割、ハウスメーカー4割、賃貸管理会社が2割です。
―直近の売上高はどのくらいですか。
24年1月期の売上高は5億7000万円でした。前期比で116%に伸長しています。8月には東京・大森に東京支社を設立したので、25年1月期の売上高は大阪本社で7億円、東京支社で1億円の合計8億円での着地を見込んでいます。設立以来、売上高が前年比で下がったことはありません。
顧客と関係構築 リピートが8割
―順調に業績を伸ばしている要因は何ですか。