CHINTAI(チンタイ:東京都港区)は、2021年12月15日に物件ではなく不動産会社を軸にして部屋探しができる「ふどサーチ」をオープンした。同社の上平尚芳社長は「ユーザーが物件を直接探すのではなく、部屋探しのパートナーとして自分に合った不動産会社を探すことがトレンドになっていくのではないか」と語った。
「部屋は不動産会社で選ぶ時代に」
物件情報過多で部屋探しが困難に
―ふどサーチを通じて「世の中に部屋探しの在り方を問いかけていく」というが、その真意は?
かつては、住みたいエリアにある不動産会社を訪れ、物件を紹介してもらい、その中から自分に合った部屋を探すというのが、部屋探しの流れだった。しかし、40年前に賃貸物件情報を掲載した雑誌「CHINTAI」が登場して以降、ユーザー自らが物件情報から部屋探しをする流れが生まれた。これが不動産ポータルサイトに発展し、現在の部屋探しのスタンダードになっている。自分たちがつくり出した流れを否定するわけではないが、物件に関する情報が世の中にあふれすぎている。エリアなどである程度条件を絞ったとしても、検索結果には何十件もの物件が出てくる。その中からユーザーが自分に合った部屋を探すのは至難の業だ。