都市計画家の加藤寛之さんは、大阪市・昭和町エリアの「Buy Local(バイローカル)」活動(6月3日号掲載)、大阪メトロ(大阪市)の「Osaka Metroエリアリノベーションプロジェクト」(11月4日号掲載)、フォートレス・インベストメント・グループ・ジャパン(東京都港区)の「POPBAY(ポップベイ)」(11月11日号掲載)など、まちを再生するプロジェクトの戦略立案に数多く関わる。
住民の消費行動変える仕掛け
建物を使うソフトづくり
加藤さんと仕事を共にした人が口をそろえるのは、地域の住民と店舗が出合う接点をつくり出し、住民の消費活動を地域の店舗に向かわせる仕掛けのうまさだ。その手段の一つとして、地域商店が出展するマーケットを開催し、地域住民を集める。
だが、イベントを開催すれば、まちが再生するというものではない。だからこそ加藤さんは「僕はイベント屋ではない」と話す。
都市計画家の加藤寛之さん
加藤さんが共同代表を務める「THE MARKET(ザ・マーケット)」。昭和40年代に建てられ、10年以上空き店舗となっていた平屋型6軒商店街の建物をリノベーション。阪堺電気軌道上町線東天下茶屋駅すぐ




