5拠点で勉強会開催【賃貸住宅フェア2024 in 大阪 家主の会特集】
管理・仲介業|2024年11月26日
540人が知識共有、物件見学も
26棟180戸を所有する加藤薫オーナー(兵庫県伊丹市)が戸数を増やせたのは、自身が2011年に創設した「ドリーム家主倶楽部」の存在がある。「個人での経営には限界がある。『家主の会』という同じ目的を共有する仲間が集い、知識・経験・ネットワークを共有することで円滑でスピード感のある事業成長を行えた」(加藤代表)
会員同士が協力する場があることにより、スピード感、安定感のある資産形成を実現している。会費は無料で、入会には既存会員からの紹介が必要だ。現在は約540人の家主が所属。兵庫県伊丹市・加古川市、大阪府堺市、奈良市、京都市で定期的な勉強会を開催して会員同士で知識を共有している。
会員の層は厚く、ゼロから始めて数百戸まで成長した家主から、ついこの間家主になったばかりの人まで幅広く在籍。家主歴や環境は多様だ。各エリアの定期的な会では、実際の物件を見学。目の前の先輩から、購入やリフォームに際しての体験談を聞き、悩みの相談に乗ってもらうことができる。
実際の購入でも会の強みが発揮される。例えば売り出し中の物件があると、会の中からメンバーを集い内見会に参加する。内見では、どのような入居者が想定されるか、どのような改修が必要か意見を出し合う。物件が抱えるリスクと対策を、家主仲間と話すことで見つけ出したり、整理したりしている。こういった会の活動を通じて会員が購入できた物件は現在までに数千戸にも上る。
ドリーム家主倶楽部
兵庫県伊丹市
加藤薫代表(54)
(2024年11月25日9面に掲載)