エレベーターアセット(東京都新宿区)は、減価償却の終わったエレベーターを買い取り、その後、リースするという、新たなビジネスを切り開く。設立から半年にして、すでに100基のリース契約の実績を積む。
築17年以上対象、初年度で100基
9割が賃貸住宅
「エレベーターという、安定稼働する動産の流動化による経済効果は大きい。新しいマーケットを創り出していく」。エレベーターアセットの上野高広社長はこう話す。
同社の事業は、エレベーターリースと広告事業の2本柱だ。設立から半年で、エレベーターリースは100基契約。そのほかに50基ほどが契約待ちになっている。契約済みのうち、約9割が一棟オーナー所有の賃貸マンション。残り1割が分譲マンション。
エレベーターリース事業では、築年数が17年を超える物件のエレベーターを同社が購入。そのうえで、エレベーターをリースする契約を同社とオーナーの間で締結。オーナーからリース料を得る。リース期間は10年間。契約期間終了時には、購入選択権行使額を支払うことで、オーナーが同社からエレベーターを買い戻す形だ。