本フェアでは、「テナント・土地活用展」を併催。土地活用を検討する地主・不動産オーナーと事業者とのマッチングを目的に、出展ブースを設けた。時間貸し駐車場や福祉施設の建設など、全6社の土地活用案が並んだ。その中でも、初出展となったNTT西日本アセット・プランニング(大阪市)を取り上げる。
NTTグループが所有する遊休地を中心に事業を展開してきたNTT西日本アセット・プランニングは、事業領域の拡大を図っている。同社グループ以外の企業や個人オーナーへの提案機会を獲得する目的で、今回初出展した。
同社の事業スキームは、オーダーリース。地主から土地を借り上げ、貸付先となるテナントを誘致し、テナントの要望を反映した建物を建設。地代を定額で一定期間地主に支払うというものだ。
出展ブースでは、耕作放棄地や遊休地を整地し、テナント誘致や、賃貸ビル・マンションを開発した実例などを交えてスキームを紹介。ブースを訪れた地主や事業者の関心を集めた。
同社はこれまで、NTTの所有物件を中心に、都市圏だけでなく西日本エリア全域で不動産利活用事業を行うノウハウを培ってきた。地元に根付いたロケーションにマッチングできる地場企業とのつながりを強みとする。盛山弘一社長は「2日間を終え、案件としてつながりそうな相談が約30件。予想以上の反響に驚いている」と語る。
今後は「ローカルな地域にある土地の利活用を拡大し、活性化に貢献したい」(盛山社長)と、地方創生に意欲を見せる。
(2025年1月20日9面に掲載)