自由設計で坪単価60万円
東証スタンダード市場に上場する総合不動産会社のAVANTIA(アバンティア:愛知県名古屋市)は、賃貸住宅商品の本格供給に乗り出す。中部エリアと1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)を商圏に、2025年度内に10棟の建築を目指す。すでに、1月時点で名古屋市に平屋の戸建て賃貸を竣工した。地域の管理会社などとパートナー契約を結ぶリレーションシップ営業で、建築の受託を行う。
商品の特徴は、ZEH(ゼロエネルギーハウス)水準で耐震等級3以上の在来工法であること。パネル工法と比較し、地形や立地条件に合わせて自由設計を可能にした。種類は、2~3階建ての木造集合住宅からガレージハウス、戸建て賃貸、壁式RC造や鉄骨造、RC造の集合住宅まで対応する。
同社はこれまでの35年間、戸建て住宅の建築を行ってきた。そこで培った知見を生かし、自由設計ながら坪単価60万円で施工できるコストコントロールを強みに持つ。
事業パートナーとなる管理会社の募集開始から3週間で、反響は15件に上ったという。木呂場岳取締役は「ローンチから1年目となる26年8月期に賃貸住宅の売り上げ50億円を目指す」と話した。
(2025年4月28日1面に掲載)