仲介機能充実、普及を加速
日本情報クリエイト(宮崎県都城市)は5月28日、業者間物件流通サービス「リアプロBB」の提供を開始した。
これまで同社が提供していた「不動産BB」と、2024年に吸収合併したリアルネットプロの「リアプロ」を統合。両サービスのデータベースを合わせたことで流通物件数は約38万戸(2024年5月末時点)、利用事業者数は5万5257事業者(25年3月末時点)となった。
27年6月期までの3年間を「成長推進期」とする同社では、仲介ソリューション事業のシェア拡大を成長戦略の重要テーマの一つとして据える。リアプロBBは、その成長戦略の核となる製品として豊富な機能を備える。
仲介会社が仕入れたい空室情報をエリア別に検索できるようにしたほか、各種ポータルサイトや自社ホームページとの連携をしやすくするなど、従来のサービスよりも集客機能の強化を図った。見込み客の管理機能で成約率の向上にも寄与し、電子申し込み・契約などの取引関連ツールも備える。
掲載物件のシステム上での内見予約も可能。物件確認には自動電話が対応する機能もある。
渡邉良取締役は、これらの機能により「ほかの業者間物件流通サービスとの違いを打ち出していく」と話す。
約5500社が利用する賃貸管理システム「賃貸革命」を柱とした管理ソリューション事業では、オーナー向け提案ツール「AIロボⅡ」のほか、オーナーや入居者とのコミュニケーションツールも実装。仕入れから仲介・管理までシームレスなデータ連携を実現し、不動産DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するプラットフォーマーを目指す考えだ。
(2025年6月2日3面に掲載)