スマートロックを導入した管理会社が、鍵の受け渡しや交換などの効率化にメリットを見いだす。取材した3社はいずれも、管理物件へのスマートロック普及拡大の方針を掲げる。
鍵の受け渡し業務削減
42分の業務ゼロに 繁忙期の行列解消
54万戸を管理するレオパレス21(東京都中野区)は、スマートロック導入により鍵の交換と受け渡しに関する業務の時間を大幅に削減した。導入前は新規入居の際に、鍵の交換作業に23分、鍵の準備や引き渡し時の説明などに19分と、1部屋あたり合計42分ほどかかっていた。導入後の住戸ではこの時間を削減。同社における2024年度の管理物件への新規入居数で計算すると、シリンダーキーの場合に比べて年間17万時間分の業務が削減できているという。
導入したスマートロックは、ビットキー(東京都中央区)が提供する「edロックPLUSBitkey Edition(プラスビットキーエディション)」と「bitlock MINI/bitreader+(ビットロックミニ/ビットリーダープラス)」の2種類。
管理物件のうち33万戸にスマートロックを導入済み(25年6月末時点)。設置工事費用と月額利用料金をレオパレス21が負担する。初期設定費用として鍵交換代を入居者から徴収するほか、業務時間の削減でコストを回収している。オーナーには負担を求めない。
賃貸事業推進部賃貸企画部の岡広和部長は「管理物件の6割以上で鍵の受け渡しが不要になった今は、繁忙期に店舗にできていた行列はほとんどなくなった。今後も年に2万~3万戸のペースでスマートロック設置を進めていく」と話す。
点検職員が鍵設定 管理の安全性向上
2万2000戸を管理するジェイエーアメニティーハウス(神奈川県平塚市)は、スマートロック導入による鍵交換業務の削減にメリットを感じている。18年からスマートロックの導入を開始し、7年間で6279台を設置済みだ(25年7月21日時点)。
スマートロックを設置した住戸は、入居者の入れ替わり時はシリンダーの交換の代わりにパスワード設定を行うだけで済む。パスワード設定は1分ほどで行えるため、入居前点検時に鍵の設定を完了することができるようになった。




