コミュニティー通じて顧客獲得
年間1136件の賃貸仲介を行う部屋店(広島市)は、中国人エージェントと業務委託契約を結び、国内外問わず広島市内で部屋探しをする中国人顧客からの申し込みを獲得している。毎年、エージェント経由で50件ほどが安定的に成約しているという。
エージェントとの契約を開始したのは2018年から。中国人入居者のトラブル対応と、中国人顧客との賃貸仲介を業務委託している。
エージェントは元々、同社へ11年4月に新卒入社し、18年まで勤務していた人材だ。新卒の学生向けの就職サイト「リクナビ」を通じて応募があり、ほかの日本人新卒社員と同時に採用した。
同エージェントは友人とリサイクル業を営むために退職したが、その後も同社の業務を引き継いでいる。
松田弘会長は「同エージェントは7年間働いていた。その結果、中国人ネットワークの間では『広島市で部屋探しするなら、このスタッフにお願いするといい』と広まっている。その人脈を活用して、継続的に毎年50件の成約を獲得してくれている」と話す。
中国人顧客は、直接同エージェントに連絡を取る、もしくは同社に問い合わせがあった場合、対応を依頼している。同エージェントには同社の物件情報を確認できるようにし、来店対応などは行わず、直接現地で内見を実施できる体制にしている。
申し込みはオンラインで行い、その後の事務手続きは同社の社員が引き継ぐ。
3~4月に来日する中国人顧客が多いこともあり、契約のほとんどは1~3月に集中する。この時期は同エージェントも店頭で、重要事項説明や日本で暮らす際の注意点などを説明しているという。
「同エージェントは業務委託の時期も含めて14年間、当社で賃貸仲介・管理に関わってくれている。おそらくこれまでに数百人規模の中国人顧客と関わっており、ファンもいるという強みがある」と松田会長はコメントした。
部屋店
広島市
松田弘会長
(2025年9月8日3面に掲載)





