フィル・カンパニーは、狭小地や変形地など利活用が難しい土地に価値を生むことを強みとする不動産企画会社だ。駐車場の上部空間などを商業店舗として活用する「フィル・パーク」と、ガレージ付き賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」という二つの主力商品を軸に事業を拡大させてきた。近年は、受注拡大を見据えた組織改革と事業プロセスの再構築を推進。自治体と連携した土地活用にも乗り出し、地域活性にも力を入れていく。
企画力で地域ニーズに応える
使いづらい土地を収益生む場所に
「まちのスキマを、『創造』で満たす。」というパーパスを掲げるフィル・カンパニー。同社の強みについて、外山晋吾社長は「一般的な不動産開発では活用が難しい土地を収益不動産へと転換する企画力。そして、その企画を実現する設計、施工、入居付け、管理までワンストップで提供するサービス体制にあります」と説明する。
都市部の狭小地や変形地のほか、駐車場として使われている土地、駅から遠い場所など、いわば「むずかしい土地」を対象に、独自の企画と建築で賑いを生み出してきた。
成長の中核を担うのが、フィル・パークとプレミアムガレージハウスの二つの商品だ。フィル・パークは、駐車場の上部空間や狭小地、変形地を活用して、商業テナントビルを建設する土地活用モデルとして展開。都市部の、とりわけメイン通りから一本入った裏通りには、駐車場としてしか活用されていない小規模な土地が多い。その上部に建物を建設することで収益性を高める仕組みとなる。パーパスのとおり、まさに都市の隙間を埋めるような開発手法として実績を積み重ねてきた。
フィル・パーク名古屋久屋大通
一方のプレミアムガレージハウスは、車やバイクの愛好家などに向けた大型ガレージ付き賃貸住宅で、趣味性の高い住まいとして人気を集めている。郊外や住宅地での土地活用として広がりを見せており、現在では同社のもう一つの柱に成長した。
大型のガレージが付帯するプレミアムガレージハウス
2025年11月期における両商品の受注棟数は合わせて54棟(前期46棟)。累計ではフィル・パークが279棟、プレミアムガレージハウスが278棟と、ほぼ同規模の主力商品へと育っている。





