地域密着事業を展開する不動産会社において、ブランディングに注力する事例が増えている。一方で「営業支援や採用戦略との違いは?」「自社の規模に見合うのか」など、目的や実行策の見定めは難しい。賃貸管理会社のブランディング支援を多く手がけるセルディビジョン(神奈川県横浜市)の岩谷真史社長に聞いた。
「近くの人から幸せにしていく」
──そもそも、ブランディングとは何でしょうか。
捉え方はさまざまですが、当社では「ファンを増やすこと」だと考えています。基本概念となるのが、CI(コーポレートアイデンティティー)です。ロゴやイメージを変えるだけではなく、ミッション、ビジョン、行動指針、それを伝えるビジュアルまで一体で設計します。そこに戦略を掛け合わせ、ビジョンに近づくために「どのような目標を立てるか」「課題をどう解決するか」「どう行動に落とし込むか」を一緒につくっていく。それが私たちのブランディングです。
──現在の事業に至るまでの岩谷社長の経緯を教えてください。
2004年、多摩美術大学在学中にデザイン事務所を立ち上げました。当初はロゴやパンフレットの制作が中心でした。次第に表層的なデザインだけではなく、広義のデザインで企業の成長に関わりたいと考えるようになりました。創業から2年で法人化し、会計事務所や地域のブランディングに携わるようになりました。ブランディングの会は13年ごろからです。
──どうして認知が広がったのでしょうか。





